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リスクリワードと勝率:損益分岐の計算

2:1のセットアップなら、3回に1回勝てば損益分岐です。2つの数字の関係と、手数料が効いてくるところを解説します。

リスク管理2026年10月7日3分で読めます
このページの内容
  1. すべてをRで測る
  2. 損益分岐勝率
  3. 期待値:追跡すべき数字
  4. 手数料とスリッページが効いてくるところ
  5. 分割決済は2つの数字を同時に変える

勝つ回数より負ける回数が多くても利益が出る戦略もあれば、ほとんど勝っているのに損をする戦略もあります。どちらになるかは2つの数字で決まります。負けトレードに対して勝ちトレードでどれだけ稼ぐか、そしてどれくらいの頻度で勝つかです。

すべてをRで測る

Rは1回のトレードでリスクにさらす金額です。エントリーからストップまでの距離にサイズを掛けたものです。ストップにかかったトレードは1Rの損失、リスク額の2倍を稼いだトレードは2Rの利益です。

リスクリワードは、計画した利益を計画した損失で割ったものです。100でエントリーし、ストップを98、ターゲットを104に置くと、2のリスクで4を狙う2:1のセットアップになります。

損益分岐勝率

勝ちがすべてR:1、負けがすべて1Rなら、勝率 = 1 ÷(1 + R)のときに損益分岐になります。

  • 1:1なら勝率50%が必要です。
  • 1.5:1なら40%。
  • 2:1なら約33.3%。
  • 3:1なら25%。

リスクリワードが高ければ自動的に良いわけではありません。遠いターゲットほど到達しにくいため、ターゲットを遠ざけるほど勝率はたいてい下がります。大事なのは2つの数字の組み合わせを、自分のトレードで測ることです。

リスクリワードが大きくなるにつれて下がる曲線。損益分岐に必要な勝率を示している。
リスクリワード0.5〜4に対する損益分岐勝率。曲線より上なら手数料前で利益が出るセットアップ、下なら損失になるセットアップです。

期待値:追跡すべき数字

期待値 =(勝率 × 平均利益)−(負け率 × 平均損失)で、1トレードあたりのRで表します。

2:1のセットアップを想定します。勝率30%なら期待値は0.3 × 2 − 0.7 × 1 = −0.1Rで、ゆっくり負けていきます。40%なら+0.2R、50%なら+0.5Rです。

+0.2Rで1トレードあたりのリスクが1%なら、50トレードでおよそ10R、複利を考えなければ口座の約10%が増えます。これは平均なので、実際の結果は不規則な連勝・連敗として現れます。

勝率30%、40%、50%の3本の棒グラフ。1本目はゼロより下、残り2本はゼロより上にある。
2:1のセットアップの、3つの勝率での期待値。想定の数値で、手数料前です。

手数料とスリッページが効いてくるところ

手数料は勝ちでも負けでも、すべてのトレードで支払います。ストップが狭いと、往復で0.1R以上になることもあります。そうなると+0.2Rのエッジは+0.1Rになり、薄いエッジは損失に変わります。

短い時間足でトレードする前に、Rでのコストを確認しましょう。エントリーと決済の手数料を、1トレードあたりのリスク額で割ります。

分割決済は2つの数字を同時に変える

ポジションの一部を早めに決済すると、平均利益と勝率が同時に変わります。ポジションの半分を1R、残り半分を2Rで決済するとしましょう。両方のターゲットに届いた場合でも、平均利益は2Rではなく1.5Rです。

最初の決済のあとにストップを建値へ移すと、たいてい勝率は上がります。フルの損失ではなく、建値で終わるトレードが出てくるからです。このトレードオフが役立つかどうかは、感覚ではなくデータで判断することです。決済は1回ずつ分けて記録し、日誌に実際の平均利益と平均損失が表れるようにしましょう。

学習目的の情報であり、投資助言ではありません。トレード例は例示です。暗号資産は価格変動が大きく、レバレッジ取引では証拠金を超える損失が出ることがあります。

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