マーケットストラクチャー:推測せずにスイングの高値・安値を読む
スイングを付けるシンプルなルール、市場がとり得る3つの状態、そしてストラクチャーのブレイクが実際に意味すること。

同じチャートを見ても、選んだスイングポイントが違えば、2人のトレーダーのトレンド判断は食い違います。スイングを付ける決まったルールがあれば、その議論の大半はなくなります。
スイングポイントのルール
スイングハイとは、高値が左右それぞれ2本のローソク足の高値より高いローソク足です。スイングローとは、安値が左右それぞれ2本のローソク足の安値より低いローソク足です。
このルールは機械的なので、毎回同じポイントを付けられます。スイングが確定するのは形成から2本後のローソク足が出たときで、それが推測しないことの代償です。
市場がとり得る3つの状態
- 上昇トレンド:高値の切り上げと安値の切り上げ。押し目はいずれも直前のスイングローより上で止まります。
- 下降トレンド:高値の切り下げと安値の切り下げ。戻りはいずれも直前のスイングハイより下で止まります。
- レンジ:どちらのパターンも成り立たない状態。価格は直近の確定したスイングハイとスイングローの間を動きます。
ストラクチャーのブレイク
上昇トレンドで重要な水準は直近の切り上げた安値です。ローソク足がその下で確定すれば、安値の切り上げの連続は終わったことになります。これがストラクチャーのブレイクです。
想定の価格で例を挙げます。スイングローが100と104、スイングハイが110と118。104を下回って確定すれば上昇トレンドはブレイクされます。下降トレンドの証明にはなりませんが、上昇トレンドがもはや保たれていないことを示すので、トレンドフォローのロングは根拠を失います。
計画にストラクチャーを使う
- 方向は1つ上の時間足のストラクチャーで読み、エントリーは下の時間足で計画する。
- ストップは、自分のトレードが前提とするストラクチャーが崩れるスイングの向こう側に置く。
- ヒゲで水準を抜けた場合と、終値で抜けた場合は区別する。ルールが使うのは終値。
- レンジでは中央より端が重要で、ブレイクアウトは失敗することが多い。
時間足どうしが食い違うとき
4時間足の下降トレンドの中に15分足の上昇トレンドが含まれることもあり、2つの時間足はよく食い違います。どの時間足で方向を決め、どの時間足でエントリーのタイミングを計るかを事前に決め、両方を計画に書いておきましょう。
よく使われる組み合わせは、両者の比率をおよそ4〜6倍に保つものです。たとえば4時間足と1時間足、1時間足と15分足です。下の時間足が上の時間足に逆らってストラクチャーをブレイクしても、上の時間足もブレイクするまでは押し目や戻りとして扱います。このルールがあれば、小さなスイングのたびに相場観を反転させずに済みます。
学習目的の情報であり、投資助言ではありません。トレード例は例示です。暗号資産は価格変動が大きく、レバレッジ取引では証拠金を超える損失が出ることがあります。
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